ハウスメーカーの評判 雇われた大工さんの話
ハウスメーカーの評判 雇われた大工さんの話
以前、大手ハウスメーカーに雇われていた50代の大工さんと話す機会がありました。
彼が言っていたのは
「ハウスはとんでもない金額しか払わない…とんでもないよ」
詳しく聞いてみると
日給が一人1万数千円だとか。
(※メーカー、地域によっても違うと思います)
「でも月に25日働いたら、30万以上にはなるんじゃ?」
こう思う方もいるかもしれません。
しかしその日給には、道具代が含まれていないそうです。
(現在、どこでもそうかはわかりません)
家を建てる材料は支給されますが
例えば、かなづちやのこぎりなど、その他消耗品は自分たちで買わないといけない、というのです。
毎日使っているそれらは私たちが思っている以上にすぐだめになるようです。
また現場が遠いと、ガソリン代も数万円かかります。
ハウスメーカーは大手のため、支払いが現金ですぐもらえるというのが良いところだそうです。
でも、それら経費を差し引いて、結局最後に手元に残るのは20万前後だと言っていました。
もともと、技術のある大工さんはその倍は貰っていたはずです。
でも、私は最後に一番大変なことを聞きました。
「期日がはっきりと決まっているから、それ以上延びたらタダ働きだ。だから、俺は5、6時頃暗くなって若い衆が帰った後、一人で2~3時間くらい働く。」
こういった期日が大工さんを急がせ、慌てさせて、結局「丁寧さ」がなくなっていくのだろうな、と私は思いました。
しかし、すべてのハウスメーカーが急がせるわけではないようです。
また、ハウスメーカーだけがそうさせるわけでもないのかもしれません。
大工さんも家づくりが好きだから大工さんをしています。夏の室内は異常なほど暑く、冬の屋外での何時間もの作業は震えるほど寒い。
夏は水分などを計画的にとっていないと、すぐ倒れます。
好きでないとできる仕事ではありません。
大工さんはこだわって、家づくりをしたいはずなのにそれができない状況のようでした。
今、心配されているのは、ハウスメーカーの工場で規格化された材料を組み立てる仕事をしていると、若い大工さんが育たない、ということです。
こうなってしまうと、これから先に、こだわりのある良い家が減っていくのは目に見えています。
ハウスメーカーの総工事費3~4割のマージンをもう少し減らして、大工さんに払ってあげて欲しいと、私は思います。
大手だから偉いとかではなくて、暑い中、寒い中、最終的に自分の手でつくってくれる大工さんをもっと大切にするべきなのではないでしょうか?
正直で、まっすぐな大工さんのような存在が大切にされるような業界になってほしいと思います。
【関連記事】


